NanohaWiki

ここでは、いわゆる「原作」について、アニメ版「リリカルなのは」シリーズとの関連という観点に絞って記述しています。
また、本項の記述において、敬称は略しています。

原作について Edit

詳細は、とらいあんぐるハート@Wikipediaを参照してください。

アニメ「魔法少女リリカルなのは」の原作は、広義で言えば、jANIS/ivoryの制作したWindows用アダルトゲーム「とらいあんぐるハート」(略称「とらハ」)シリーズである。
狭義で言えば、同シリーズの最終作「とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜」のおまけシナリオである「リリカルなのは予告CM」と、そのアクセサリ集である「リリカルおもちゃ箱」に収録されたミニシナリオ「魔法少女リリカルなのは」である。
ただし、一部のキャラクターおよびその設定を除くと、原作版とアニメ版には関連はないと考えるのが妥当である。

予告CM「リリカルなのは」
冗談企画であり、画像の大部分は「とらいあんぐるハート3」本編の流用であった。
内容も、後の企画に全く関係は無い。とはいえ、「魔法少女リリカルなのは」の名称が初めて使われた。 なのはが持っていたのは、月村忍が作製した、銃器とスタンガン、その他の機能を搭載した、便利だけど魔法とは何も関係が無いステッキだった。
リリカルおもちゃ箱版「リリカルなのは」
新規にシナリオ、CGを描き起こされた、ミニシナリオとはいえ、中編程の規模がある作品。全13話(+おまけ)
「とらいあんぐるハート3」の1年後という設定であり、時系列の繋がる、言わば後日談的な話である。 また、本編では明らかにされていなかった桃子と士郎の馴れ初めを初めとする各キャラクターの過去など、「とらいあんぐるハート3」の本編を補完する部分も含まれていて、「とらいあんぐるハート3」をプレイ済であることを前提とした構成である。 この作品の位置付けに関しては、アニメ版リリカルなのはVFBのロングインタビューでも若干触れられている。 アニメ版第1期をフェイトの物語、第2期をはやての物語と位置づけるならば、この物語はクロノの物語である。
一般的に、「原作」という場合は、リリカルおもちゃ箱版「リリカルなのは」のことを指すと考えて良い。
以下、NanohaWiki内では、一般的に、このリリカルおもちゃ箱版「リリカルなのは」を「原作」と、アニメ版「魔法少女リリカルなのは」を「アニメ版」と称する。
なお、高町家や御神流絡みの話題で「原作では」もしくは「原作設定では」と言った場合は、「とらいあんぐるハート3」そのものを指すこともある。また、「原作版アニメ」と言った場合は、後述の「とらいあんぐるハート3」OVAを指すことが多い。

より正確を期すと、アニメ版「魔法少女リリカルなのは」は、原作版「魔法少女リリカルなのは」のスピンオフ作品、もしくはいわゆるスターシステム(同じキャラクターを別々の作品に、あたかも俳優のように使い回す手法)を用いた作品である。
また、原作版「魔法少女リリカルなのは」は、「とらいあんぐるハート」シリーズの集大成的な最終エピソードであるため、シリーズ全作品と少しずつ関連し設定が極めて複雑になっているので、アニメ化に際して整理されたとも言える。
公式情報ではないが都築真紀ページ(以下、Platinaと記述)のWebclapレスから推測すると、アニメ版では根本的な設定の変更もあるが、原作版での過去に起きた事件のいくつかがアニメ版では発生していないか状況が若干異なる、一種の平行世界のようなもの、と解釈することも可能である。

原作版のゲーム Edit

原作版のゲームは、前述のとおり全て成人向け(Windows用)であり、コンシューマ機向けは存在しない。

とらいあんぐるハートシリーズ Edit

1998年発売の「とらいあんぐるハート」に始まり、ゲームが3作、アクセサリ集が2作発売されていた。 シリーズを通じて主人公や設定時間は異なるが、海鳴市周辺や風芽丘という作品舞台などの設定は共通している。 前作に登場した人物あるいはその関係者が後の作品に登場することもある。
なのはが登場する部分に限ると、2000年に「とらいあんぐるハート3」が、翌2001年に「リリカルおもちゃ箱」が発売されている。 現在、「とらいあんぐるハート3」「リリカルおもちゃ箱」を含むシリーズ全ての作品を新品で入手することは困難である。
なお、ゲーム本体だけなら2007年5月21日から「とらいあんぐるハート3」「リリカルおもちゃ箱」が、2007年6月15日から「とらいあんぐるハート」「とらいあんぐるハート2」が、それぞれWindows Vista対応版としてダウンロード販売されている。
但し、ダウンロード販売では「ラブラブおもちゃ箱」と「1・2・3 DVD-Edition」の追加シナリオは販売対象になってないことと、「リリカルおもちゃ箱」のアクセサリ部分等が収録されていないことに注意されたし。

とらいあんぐるハート1・2・3 Edit

2002年に「とらいあんぐるハート1・2・3 DVD-Edition」が発売されている。 現在でも、通常版であれば新品での入手が可能である。 DVD-ROM2層記録の容量をほとんど使っている。 シリーズ3部作の全てと、アクセサリ集2作に収録されたミニシナリオ、さらにDVD版の追加シナリオが収録されている。 この中には、予告CM版及びリリカルおもちゃ箱版「リリカルなのは」が含まれている。 また、発売当時での最新のシステムを用いてWindows XPに対応している。
なお、原作版なのはのCVは、CV:北都南

原作版のアニメ Edit

シリーズ第1作である「とらいあんぐるハート1」を除いて、アニメ化されている。 現在、以下のアニメDVDは全て新品で入手可能である。

とらいあんぐるハート3 Edit

「とらいあんぐるハート3」は、「とらいあんぐるハート1・2・3 DVD-Editon」が発売されたさらにその後の2003年に、OVA化されている。 ただし、正式タイトルは「とらいあんぐるハート〜sweet songs forever〜」で、「3」の文字はタイトルに入っていない。 全年齢対象:全4巻。 ストーリーはゲーム本編の4年後(原作版「リリカルなのは」の3年後)にあたる後日談である。
ゲームを知っていることを前提とした構成であり、とらハ1からのゲストキャラもいる。 このため、ゲームのプレイ後に視聴した方がより深く理解出来るものと思われる。 恭也の恋人が忍に固定されたのは、このOVA版以降である。 より正確に言えば、このOVA版の少し前に発表されたラジオドラマ以降になる。 この設定は、とらいあんぐるハート・サウンドステージでも継続している。
また、この「とらいあんぐるハート3」のOVAには、原作版の高町なのはが、数シーンながら登場している。 OVAの時点でのなのはは、小学6年生である。
主なスタッフは、監督:新房昭之(アニメ版「リリカルなのは」1期の監督)、脚本:都築真紀、演出:草川啓造(アニメ版「リリカルなのはA's」の監督)である。

サウンドステージVA Edit

原作版「リリカルなのは」そのものはアニメ化されていない。 ただし、上記の「とらいあんぐるハート3」OVAのプロモーション作品として作成された、DVD「サウンドステージVA」(2002年発売)に、原作版「リリカルなのは」のオープニングアニメ(約5分)が収録されている。 このオープニングアニメの演出担当は、後に1期監督を務めた新房昭之で、原画には「リリカルなのは」のキャラクターデザインを務めた奧田泰弘の名前もある。 また、この「サウンドステージVA」の幕間に挟まれたインターミッションの演出は、A'sの監督である草川啓造である。

とらいあんぐるハート2 Edit

前作である「とらいあんぐるハート2」も、2000年から2002年にかけてアダルトアニメとしてOVA化されている。 ただし、正式タイトルは「とらいあんぐるハート〜さざなみ女子寮〜」で、「2」の文字はタイトルに入っていない。 18歳以上対象:全5巻。 現在ダウンロード販売も行われている。
途中の巻から都築真紀が参加している。 都築真紀が初めてアニメーションに関わった作品である。 また、とらハ1、3からのゲストがそれぞれ1人づつ居るが、アニメ版リリカルなのはに登場する人物は槙原愛のみである。 ゲーム本編の時間軸をそのままアニメ化したものだが、ゲーム本編との改変部分が極めて多く、辻褄が合わないことから、ファンの間では評判は余り高くない。都築真紀も本作を黒歴史認定し「もう一度作り直せるなら寮内での惚れた腫れたの要素は使わない」とも言っているが、本作初出で後にSoundStage?やDVD版追加シナリオに登場したキャラクターも存在するため、参考資料程度の関連性は保たれている。

原作版のCD Edit

「とらいあんぐるハート」SoundStageと名付けられたシリーズが発売されている。 ゲーム・アニメの本編の合間などのストーリードラマと何曲かの歌という構成である。 このドラマと歌という構成は、アニメ版「リリカルなのは」のサウンドステージに引き継がれている。
シリーズは、1〜5、O(オー)、X〜X4、EXTRAの11枚と、ボーカルソング集「final」があり、2006年3月現在、新品で入手可能である。
シリーズのうち、4、X2〜X4には原作版のなのはが登場し、4には歌も収録されている。 ただしゲームをプレイ済であることを前提とした構成である。 また、これとは別にサウンドトラックやボーカル集も何枚か販売された。

原作版の書籍 Edit

ゲームに関連して、ソフトバンクからビジュアルファンブックが2冊(とらいあんぐるハート1&2、3)、ケイエスエスから小説が4冊(全てとらいあんぐるハート3)出版されている。 前者は新品での入手は困難である。

原作との相違点 Edit

原作からアニメ版にそのまま移行された設定は以下の通り。

  • 高町家の家族構成 (ただし、士郎を除く)
  • なのはの特技 (理系の成績優秀、DTP技術を持つ(翠屋の値札やPOP作成などを担当。アニメではA's第9話の夕食シーンで言及されている))
  • なのはの呪文「リリカルマジカル」
  • 高町家と交友関係にある月村家
  • 恭也と忍の関係 (「とらいあんぐるハート3」OVA版から)
  • 海鳴市という舞台設定 (翠屋、私立風芽丘学園、海鳴大学病院、スーパーみくにや等。原作では関東周辺の海沿いとされていて、それ以上は明言されていない。)

また、原作とは設定を変えつつ移行されたものは以下が挙げられる。

  • なのはの性格 (以下の「高町なのは」の項参照)
  • 高町家の設定 (美由希は高町家内で唯一料理が出来ない。その他詳細は以下の「高町家」の項を参照)
  • 月村家の設定 (原作では、すずか及びファリンはおらず、忍の両親も既に他界。また月村一族は夜の一族という設定だったが、アニメではすずかの運動神経に僅かにその片鱗を残している。ただしアニメでは設定のみで、無印1話にて体育の時間のすずかの活躍を下校中に話していた程度だが、具体的な描写があるのは漫画版のみである。))
  • ノエル・K・エーアリヒカイト (原作では、ノエル・綺堂・エーアリヒカイトという自動人形が存在している。「リリカルなのは」でのノエルが自動人形かどうかは不明だが、Platinaのwebclapにて都築真紀は含みを残している。)
  • アリサ・バニングス (原作では、既に死亡して幽霊となっているアリサ・ローウェルが存在している。)
  • ミッドチルダ (以下の「ミッドチルダ」の項参照)
  • ハラオウン母子 (以下の「クロノ・ハーヴェイ」と「リンディ・ハラオウン」の項参照)
  • 魔法の杖・デバイス (以下の「レイジングハート」と「S2U」の項参照)
  • ジュエルシード (以下の「イデアシード」の項参照)
  • お供の動物 (原作では「とらいあんぐるハート3」のヒロインの一人が飼っている、久遠という名の狐の化生。 人間にもなれる動物のお供(人間形態では獣耳尻尾装備だが隠すことも可能)という意味では、久遠はアルフ等の使い魔に継承されていると言える)
  • 遠見市 (原作で、クロノが住んでいることにしていた海鳴市の隣にある市。アニメ版1期ではフェイトが住んでいる。ただし小説版ではフェイトは海鳴市に住んでいた)
  • リボン交換 (原作では親密になったなのはとクロノが別れ際にリボン(緑色)の片方とS2Uを交換する。これはアニメ版1期のフェイトとの別れ際のリボン交換に引き継がれたものと思われる。 また、もう一方のリボンはレイジングハートを思い出としてなのはの手許に残すことにしたリンディに、そのお返しとして渡されている。)
  • エピローグでの姿 (A's第13話エピローグにおけるなのは、クロノの姿。原作ではクロノはなのはから貰ったリボンで伸ばした髪を結っていた。 また本編では6年間なのはは誰とも関係を進展させてないらしいのに加え、幼少時のリボンが数パターン存在するため、 なのはの緑のリボンに関する設定も大なり小なり原作と異なると思われる。)

原作では存在したが描写されていない設定は非常に多い。 が、カットされたとも明言されていないため、存在していると主張するファンもおり、設定を知らないファンとの間で齟齬を招くこともあるので注意が必要である。
原作設定の詳細は、先述のWikipediaや外部リンクなどを参照のこと。

「とらいあんぐるハート3」のなのはは、主人公の恭也の異母妹でしかも小学2年生(原作版「リリカルなのは」時で小学3年生)と明言されているので当然攻略対象外である。 にも拘らず、発売前の公式の人気投票で他のヒロインをさしおいて第3位に選出されていた。 この人気投票の発表は「とらいあんぐるハート3」におまけシナリオとして収録されている。
その人気投票を受けてなのかは不明だが、原作版「リリカルなのは」のラストではクロノと結ばれる。この時の年齢は明言されていない。

以下に、原作とアニメ版の双方に登場し、かつ設定が変更された事項の中でも、特に重要と思われるものについて、項を設けて記述する。

高町なのは Edit

なのはの趣味や特技などは若干の誤差があれどアニメ、原作ともに殆ど同じである。 しかし、原作におけるその内面はその家庭環境による違いからかアニメとは大きく異なる。
原作でのなのはは強い正義感を持つが、平和主義で争いごとを好まない、やさしく母性的で可憐な少女である。 士郎の死が多少の影を落としてはいるが、その分家族や居候のヒロイン達から愛を受け、また士郎が亡くなったのが生まれる前だったこともあり、誰を恨むこともなくおだやかに健やかに育った。
その一方で悪事には厳しい面もあり、本気で怒ると普段の愛らしい姿とは打って変わってその剣幕は物凄く、忍認定の高町家最強ランキングでは、戦闘力を全く持っていないにも関わらず恭也の次の3位だったりする。 やさしそうに見えて意外と気が強いので、将来クロノを尻に敷くのではないかとは居候の少女の談。 アニメ版でも1期ですずかを虐めるアリサと喧嘩をした時にその片鱗が見えているが、原作のなのははどんな時も暴力には訴えないので、そこは異なる。
恭也の親友の年上のお兄さんに憧れたりクロノに惹かれたりと、恋愛感情にはどちらかと言うと聡い方。
原作でのなのはの魔法は「祈願実現型」に分類され、その魔法の強さは「想いの強さ」である。 願いがそのまま魔法の力となるため、後述のレイジングハートの特性もあって、原作のなのはが魔法に関して何かしらの飛びぬけた技巧的才能を保有しているというわけではない。 強いて言えば、原作のなのはの強さとは、両親から受け継ぎアリサとの交流で培われた「強い心」である。
翠屋二代目の最有力候補と周囲から見られていて、本人も原作版冒頭で他の選択肢を挙げてはいるが、翠屋の後を継ぐことに否定的ではない。 しばしば翠屋の手伝いをしているシーンが登場している。

原作者である都築真紀のwebclapレスの表現をまとめれば、アニメ版のなのはは「やる時はやる凛々しいなのは」であり、原作版のなのはは「反戦主義の愛らしいなのは」となるようだ。

レイジングハート Edit

原作のレイジングハートは、喋らないし、杖の先端の形状は [heart]型で多段階変形もしない、まさに往年の魔法少女モノにみられるかわいらしいデザインのステッキである。 その形状はなのはのイメージにより作られたものである。 攻撃的な魔法も持たず、バリアジャケット(変身)も無く、なのはは単に制服に着替えているだけである。 また、魔力をもつ人間に魔法を使えるようにする媒介としての機能を持つ。 逆を言えば、原作のなのはは、レイジングハートが無ければ魔法を使用することが出来ない。

制服 Edit

聖祥学園の女子制服であり、なのははよくこれを着ている。 また魔法少女として活躍する際は、その雰囲気作りとして好んで着用する。
デザインはアニメ版と同じだが、ゲームのCGでは服の正面の正中線に沿って胴体部からスカートまでの服全体をワイシャツのようにボタンで留める構造になっている。
おそらくはアニメ作画上の手間の都合の関係なのだろう、サウンドステージVA以後の作画では省略されている。

高町家 Edit

原作では、恭也はなのはの異母兄(恭也の母親は桃子ではない)で、美由希はなのはの従姉であるが、とある理由により実の兄妹として育てられている。 この設定がアニメ版に引き継がれているかは不明である。 高町家の年齢構成は同じなので引き継がれている可能性はある(とくに、恭也と桃子の年齢差が少ないことからうかがえる)。

原作とアニメ版との最大の違いは、なのはの父親、高町士郎の存在である。 アニメ版での士郎は、御神流の後継者の一人だが(公式ページ)、過去の仕事中に事故に遭ったのを機に引退し、翠屋のマスターにおさまっている(1期第5話、第9話他)。 一方、原作では、御神流の唯一の後継者だったが、仕事中、テロによって、身重だった桃子と恭也、美由希を残して他界している。 そのため、なのはが産まれた時には、既に士郎は鬼籍に入っていた。 アニメでは事故後、士郎が入院中のなのはの描写があることから、原作とアニメ版の事故の時期は異なる可能性がある。
原作では、士郎の不在が高町家の家族に大きな影響を与えている。
桃子は、一家の大黒柱となり、そのうち複数の居候を置くようになった。 この居候達は原作のヒロインの一部であり、翠屋の手伝いをすることもある。
恭也は、士郎亡き後の御神流の後継者としての重責から、鍛錬を急ぐ余り負傷し、それ以上の自らの成長が見込めなくなってしまった。 その後は御神流の師範代として、美由希を後継者として育て上げることに専念している。
美由希は、剣士としての成長は遅いが剣の天才であり、ゲーム開始時点では恭也に敵わないものの、恭也から「覚えは悪いが一度覚えた事は忘れない」という評価を受けている。 ちなみに、A'sSS02でアニメ版のクロノがリーゼ姉妹から同様の評価を受けていた。

御神流 Edit

正式名称は「永全不動八門一派・御神真刀流、小太刀二刀術」
アニメ版「リリカルなのは」1期でも僅かながら登場はしている。
原作での御神流は、二振りの小太刀をメインとするも、飛針(とばり)(棒手裏剣のようなもの)や鋼糸(こうし)(ワイヤーのようなもの)などの暗器、さらには体術なども用いた総合殺人術である。 御神家は表立った要人警護を主とする御神流を、そして不破家は要人暗殺を主とする御神流・裏を伝えている。 (このため、旧姓が不破である士郎らの御神流は「裏」ではないかと思われるが、明言はされていない。OVAでは「御神不破流」とされている。)
達人は、たとえば表面を傷つけず衝撃で物の内部だけに破壊を引き起こしたり((とおし)と呼ばれている)、模造刀でドラム缶を一刀両断する(1・2・3DVD-Editonおまけシナリオ)ことも可能である。 技・奥義も多彩であり、とくに最も重要な奥義は「神速」と呼ばれている。

スピード重視の剣術であるため、力の強い者が用いる剛の剣に対しては多少不利な面もあるが、超能力を用いない純粋な人間本来の肉体・能力のみを用いた、「戦士」としての武術の中では原作の中でも屈指の流派である。 原作及び原作版アニメでは銃火器で武装した人間をも倒している。

クロノ・ハーヴェイ Edit

護るべきもののため、「“時”を壊す災害」にひとり立ち向かおうとした少年。
原作におけるハラオウン母子の設定は、特にクロノの方がアニメと大きく異なる。
原作でのクロノは、ミッドチルダに迫る危機のために母と決別し、クロノ・ハーヴェイと名を変え自ら記憶の一部を捨て、イデアシード散布計画を強行した。 そして、イデアシードを収集するなのはの前にライバルとして立ちはだかる。
しかし、あるとき日常で偶然なのはと出会い、それからも正体を隠して一緒に遊ぶようになるうちに、いつしか障害であるはずのなのはと幼いながらも互いに惹かれ合うようになっていく。
原作ではなのはと同じ歳であるが、ミッドチルダでは、とある職についていた。 イデアシードを復活させたのも彼であり、高度な魔法も操り、いわゆる「天才」であった。
その一方で、生真面目で多少堅物なところはあるものの、普段はおとなしく物静かでかわいらしい、母親想いの、どこかしら恭也に似たところのある少年であり、高町家に打ち解けてからはヒロイン達のいじられキャラのようになっていった。 なのはがやり込んだ携帯ゲームを初プレイでなのはに勝ってしまったこともある。 家電製品は必要最低限で質実剛健が一番、と言うのがモットーらしい。 食べ物の嗜好も恭也に近く、甘いものよりはお煎餅とお茶の方が好き。
悲しいことが嫌いであり、誰かを悲しくさせることも嫌いである。 それゆえに、必要があれば自分の命を投げ打つことも厭わない。 物静かな立ち振る舞いの陰に、常に危うさと儚さを湛えた少年である。
アニメ同様、S2Uを愛用している。
原作のクロノの魔法は詠唱後に出力のレベル指定らしきものを行っているため、なのはの魔法よりも、アニメ版の魔法に近い、システマティックなものであると推測される。
アニメ化に際して内面が大きく変化したなのはに対し、クロノもまた色々と大きく変化したキャラであると言える。 内面や発生するイベントはフェイトと共通するところも多く、ある面ではフェイトに設定が受け継がれたとも言える。
原作とアニメ版では声優が異なる。

S2U Edit

原作のS2Uは、正式名称を高速計算法術杖"Song To You"といい、歌を歌えないリンディがクロノに贈ったものだった。 杖の時の形状そのものは、アニメ版とほぼ同じ。 折りたたむと名刺大の大きさにすることができ(このカードの形状は、原作では映像としては出てこなかったために不明)、オルゴールのように音を奏でる機能が付いている。
原作ではかなり重要なアイテムであり、アニメ版での扱いとは大きく異なる。
設定や機能にアニメ版のデバイス・魔法と符合する部分が多く、仮に系図を作るとすれば、原作版のレイジングハートよりもむしろこのS2Uがアニメ版のデバイスの始祖という説もある。

法衣 Edit

少年時代、青年時代ともにアニメ版のクロノのバリアジャケットとほぼ同じである。
少年時代のものは上述の原作版の聖祥の制服と構造上の共通点が多いので、おそらくは聖祥の制服で魔法少女として活躍するなのはに対応するように、聖祥の女子制服のアレンジデザインとして作られたものと思われる。
また、青年時代はアニメ版では装着していた両肩の棘状のパーツは取り外されている。

リンディ・ハラオウン Edit

原作のミッドチルダの最高行政官がリンディ・ハラオウンである。
彼女はイデアシードの使用を巡ってクロノと衝突し、クロノに任を解かれてしまう。 しかし、クロノの計画は人間界に害をなすため、リンディもまた計画阻止を諦めることなく人間界へとやってくる。 だが、最高行政官だけあってかリンディは膨大な魔力を持っているため人間界では力の殆どを封じなければならず、その結果殆ど何も出来ないまま万策尽き、最後の手段としてレイジングハートを通じて人間に助けを求めることとなる。 そして、それに答えてくれたなのはと久遠のお世話となり、それ以後は彼女らの傍らで、4枚の羽を生やした小さな妖精のような姿で彼女らのサポートをするようになる。 なお、妖精状態の彼女の姿は、なのはと久遠にしか見えていない。

原作とアニメ版では声優が異なる。

服装 Edit

アニメ版での管理局の制服とほぼ同じである。アニメ版での管理局員の制服はおそらく彼女の服装をアレンジしたものと思われる。

ミッドチルダ Edit

原作におけるミッドチルダは、高度な魔法科学力を有している異世界と言う意味ではアニメと同じであるものの、時空管理局や艦船、次元空間は存在せず世界間の移動は魔法による「ゲート」に限られており、まさにいわゆる「魔法少女作品に登場する異世界」である。 しかもその「ゲート」すら時空の歪みを生み出すため緊急時しか使用できない禁じ手のようなものであり、異世界間の移動は殆ど無いに等しい状態である。
首都はアニメ版(StrikerS以降)と同じくクラナガン。
ミッドとなのは達の世界との時間的差異はほとんど無い模様。

アリサ・ローウェル Edit

アニメ版のアリサ・バニングスの原型となったキャラクター。 「とらいあんぐるハート3」の本編ではなく、おまけシナリオ「花咲く頃に会いましょう」に登場する幽霊。
このシナリオはストーリーの都合上、本編の一部シナリオをクリアしないと出現しない。 また、「とらハ3」本編の主人公である恭也ではなく、その妹であるなのはを主人公に据えた最初の作品である。
アリサ・ローウェルの容姿は、アリサ・バニングスとほぼ同じで、幽霊なのに足もあるが、宙に浮いている。 原作における幽霊は具現化するほど強い霊力を持つが、アリサはとりたてて霊感が無くとも普通の人間同様の姿で見えてしまうかなり強力な幽霊である。
幽霊になる前は、なのはと同じ聖祥付属の4年生だったが、そもそも死亡したのがなのはが入学するよりもずっと前なので、生前の面識は全くない。 帰国子女でIQ200という超天才だったが、友達は全くいなかったらしい。
幽霊が出るとの噂を聞きつけたなのはが、アリサの住み憑く廃ビルにやってきて友達になった。 彼女との交流は、なのはに多大な影響を与えた。 それは、その1年後の話になる原作版「リリカルなのは」においても回想として振り返られていて、クロノやリンディとの接し方にも関係することになる。

月村忍 Edit

原作では両親は既に事故で他界し、妹など家族も無く天涯孤独であった。 アニメ版では公式ページに「趣味は機械いじり」とある以外は触れられていないが、工学関係が得意でゲーム好き。
「とらいあんぐるハート3」の時点では、忍はゲームのパッケージにも登場しない、攻略可能ヒロインの一人に過ぎず、恭也と過去の接点も全くない。 ところが、続編となる原作版「リリカルなのは」では、ヒロイン中唯一恭也と同学年(恭也は修行のために1年休学しているので、年齢は違う)という強みを生かしてか同じ大学に進学し、なにくれと世話を焼くようになっていた。 クロノに対して「私はここの長男の内縁の妻」などと冗談を言ったりもしていた。 さらに「とらいあんぐるハート1・2・3 DVD-Editon」のおまけシナリオである「お正月だよ全員集合」(原作版「リリカルなのは」の約半年後、「とらハ3」の1年半後の話)の頃にはお互いを意識し始めている。 そしてラジオドラマ版(「とらハ3」の3年半後、「サウンドステージX2」に収録)における事件を機に遂に忍は恭也の恋人の座を公式に確定させる。 なお、上述の冗談からも伺えるように、原作での忍は一見冷たそうに見えるが、恭也を始めとした心を許した人たちに対しては、アニメ版のお嬢様らしい物腰からは想像もつかないほど開けっぴろげで明るい一面を見せる。
原作では月村邸は隆宮市にあり、高町家とは直線距離にして40キロほど離れているが、アニメ版では月村邸の正確な位置は明言されていない。

槙原愛 Edit

アニメ版「リリカルなのは」1期第1話に登場した動物病院の院長先生。 「とらいあんぐるハート2」のメインヒロインの1人で、とらハ3以外のシリーズからの唯一のゲスト。 とらハ2の時点では獣医学科の学生だったが、とらハ3の頃に動物病院を開業し、原作版「リリカルなのは」でも獣医としての腕を発揮している。 自ら天涯孤独と公言しているが、相続のため大地主である。 アニメ版リリカルなのは(とくにA's)の魔法の練習などで時々出た「桜台」の大半は、彼女の私有地である。
原作と原作アニメ(OVA)版とアニメ版では声優が異なる。

原作のみの設定(アニメ版では未出) Edit

以下に、アニメ版では未登場ながら、原作関連の話題では、よく取り上げられる事項を挙げる。
アニメ版に引き継がれている事項とは限らないので、注意が必要である。

イデアシード Edit

原作版「リリカルなのは」のミッドチルダにおける失われた古い機構。 遺失技術であったが、ミッドチルダに迫る危機に対抗すべくクロノをはじめとした研究者達が復活させた。
アニメ版で例えるならば、ジュエルシードやロストロギアの原形とも言える。
ジュエルシードと同等、あるいはそれ以上に危険で強力な機構石であり、ある物を犠牲にして超純エネルギーを得ることが出来る。

自動人形 Edit

夜の一族は、かつては高い科学力(「遺失工学」と呼んでいる)を持っており、自律して動く「自動人形」を作り出していた。 一種のロボットと言うと分かりやすい。 「とらハ3」のヒロインの1人であるノエル・綺堂(きどう)・エーアリヒカイトは、そのうちの1体である。 『エーディリヒ式』と呼ばれる戦闘及び護衛仕様で、動かなくなっていたものが忍に贈られ、忍が2年かけてレストアした。 アップグレード次第ではロケットパンチ等の武装だけでなく、たとえば味覚や食事行為など、殆ど人間と同様の機能を持たせることが可能である。

瞬間移動 Edit

アニメ版「リリカルなのは」には登場していない原作版「とらいあんぐるハート」シリーズの一部の人物が持つ能力。 転送系魔法との共通点が見受けられるので、参考に記載する。
「瞬間移動」系能力を持つのはレベルの高い能力者である。 自分自身の瞬間移動「テレポート」、物や人を引き寄せる「アポート」、自分以外の物や人を移送する「トランスポート」の3つに大別される。 能力者によって得意な分野がそれぞれ異なり、例えば「トランスポート」しか実用できない人物もいる。 詳細は「とらいあんぐるハート2」や、その内容をフューチャーした「サウンドステージ5」及びそのブックレットなどに詳しい。

神速 Edit

なのはの「フラッシュムーブ」と「神速」との比較が、PlatinaのWebclapレスで若干触れられているため、参考に記載する。
御神流、奥義の歩法。
自らの意思で瞬間的に認識速度を極端に高め、常人を越える速さでの状況判断、攻撃、移動を可能とする。 ただし視界は白黒となり、自らの動作もスローモーションのように感じられる。
御神流の奥義というだけあり、原作でも自ら意識して使えるのは、士郎と恭也などの一部の達人に限られる。 また、肉体に過負荷をかけるため、鍛えられた剣士でも使用時間と回数に厳しい制限がある。 したがって、必ずしもこれだけで強力な奥義というわけではない。
OVAでは文字通り「かき消えるように」移動している。
数ある御神流の奥義の中でもファンの間で各掲示板などでネタにされることが多いが、アニメ版「リリカルなのは」には全く登場していない。

月村雫 Edit

「とらいあんぐるハート3」の一部のエンディングで誕生する恭也と忍の長女。 月村姓であるのは、原作では忍に身寄りが無く恭也が婿入りしたため。
恭也と同じ黒髪でやんちゃな女の子である。忍と同じ髪の色の妹と弟がいる。 登場時の年齢は3歳ほどであるが、既に御神流の修行を開始しているらしい。
とらハシリーズ全作品を通じ唯一、ヒロインとの子供達の中で、高校生バージョンの絵が雑誌に掲載されたことがある。 夜の一族の身体能力や特殊能力と、御神流の技を受け継ぐことになると推定される。
なのはの姪にあたるので、多少の魔法資質も受け継いでいる可能性が指摘される。 ただし、なのはの魔法資質はアニメ版の場合は突然変異(A'sDVD第1巻ブックレット)とされているし、原作設定では恭也となのはが異母兄妹であることに注意が必要である。
アニメ関係の各種掲示板やファンページなどで「なのはの次世代」「アニメ次期」ネタで時たま名前が挙げられることがある。 このときは「高町雫」という名前の場合もある。 また、原作関係のファンページでも、同様の理由から「二世」ネタの常連である。

花見会場 Edit

A'sSS03の花見会場との関係性として、参考に記載する。
とらハ3序盤での花見会場はシナリオによって変化する。 槙原愛の関係か、月村家の関係である。 いずれも私有地であり部外者は入れないところがポイントである。

ヒドゥン Edit

「全てを凍てつかせる、時を壊す災害」
ヒドゥン単体はそれほど大きい嵐ではないが、襲来した場所を中心に急速に世界を侵食し、時を壊し、因果を乱し、その世界の文化を完全に破壊し尽くしてしまう。 また、これの襲来によって時間が凍りつき、2度と動き出さなくなった国もある。
ミッドチルダにも過去幾度も襲来しており、その度にミッドチルダの人々は犠牲を払ってこれを食い止めてきた。 あるときは数百人の命、あるときは数十人の命と一つの国と引き換えに。 そしてそれは原作版「リリカルなのは」の時点で、かつてないほどの規模でミッドチルダのみならずなのは達の世界や他の並行世界にも迫ろうとしていた。
世界そのものを破壊する災害という点で、アニメ版の次元災害の設定と共通する。 また、ヒドゥンとクロノ達が対峙した際、海鳴に次元震のような大きな地震を引き起こしている。
A'sでクロノが氷結魔法を使用し、「凍てつけ」という掛け声を用いたのは、この災害とクロノとの因縁に起因するのかもしれない。

ファナウンテラス Edit

原作で登場しているミッドチルダの地名。

レイデン・イリカル・クロルフル Edit

原作版「リリカルなのは」での、クロノの呪文キーワード。 なのはの「リリカルマジカル」にあたる。 「リリカルマジカル」がアニメ版にそのまま継承されたのに対し、こちらは全く使われていない。 それ以前にクロノが呪文詠唱するシーン自体がほとんどない。 (かろうじて漫画版Report2のフェイトとの模擬戦闘シーンとA's第12話のエターナルコフィンくらいだが、詠唱内容は全く異なる)

夜の一族 Edit

月村忍・すずか姉妹絡みの話題で出ることがある。
「とらいあんぐるハート」シリーズに登場する、いわゆる吸血鬼一族の総称。 吸血鬼と言っても妖怪の類ではない。 いわば人類の突然変異が定着した種族で、美しい容姿と明晰な頭脳、高い運動能力や再生能力、あるいは心理操作能力や霊感など数々の特殊能力を持つ。 これらの代償として体内で生成される栄養価、特に鉄分のバランスが悪いため、完全栄養食である人間(異性である必要がある)の生き血を求める。 さらに20歳ごろまでの成長は人間とほぼ同じであるが、以後の老化は急速に遅くなり、寿命は人間の数倍に及ぶ。 その起源は西ヨーロッパだが、日本にもそのうちの一部が暮らしている。
月村家は一族の中でも由緒正しい家柄らしい。
また、夜の一族にみられる特徴のひとつに、発情期がある、ということが挙げられる。 原作では女性の発情期についてのみ取り上げられているが、男性については有無を含め、記述が全く無い。

その他 Edit

外部リンク Edit

外部リンク

原作由来の俗語 Edit

寝具メーカー Edit

原作の開発元であるアイボリーが、とらいあんぐるハートシリーズの抱き枕、シーツの類の関連商品を多数開発した際に、Web告知ページで「寝具メーカーですから」と開き直ったことに由来する。
魔法少女リリカルなのはシリーズにおいては、ピローケース等、名前を変えて受け継がれている。詳細は、関連商品を参照のこと。

コメント Edit

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 関係ある最低限に絞って編集します。
  • 那美を抜いちゃうのは正確性を欠くというか不公平というか、そんな気がするんですがどうしましょ?
  • 内容追記は歓迎しますが、結末まで書くのは如何なものかと。 -- 2006-12-12 (火) 22:07:19
  • 那美を何度も書いている人がいますが、アニメに出ていない現状では抜かざるを得ません。一番下の神崎が凍結されているの同じ理由です。 -- 2006-12-13 (水) 14:56:50
  • 一部をあいうえお順にソートして、コメントをこちらに移しました。
  • (久遠の項から、変身について)詳しい方、追記お願いします。
  • (月村雫の項から、春原七瀬について)本項に関係あるんでしょうか?
  • 原作におけるハラオウン母子の設定は、特にクロノの方がアニメと大きく異なる  というのは「リリカルおもちゃ箱」がアニメということになるのですか? -- おんぷ? 2007-02-26 (月) 22:43:00
  • 槙原愛の項目で「原作とアニメ版では声優が異なる」とありますが、正確には「原作と原作アニメ版とアニメ版では声優が異なる」ではないでしょうか? -- 2012-08-21 (火) 09:02:08
  • 「神速」はVividにも登場しました。第何話かは忘れましたが確か16巻に収録されています -- 2016-11-02 (水) 18:26:36
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Last-modified: 2013-06-06 (木) 11:08:02